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本能寺の変

NHK大河ドラマ『麒麟が来る』最終回

明智光秀が主役として描かれた大河ドラマ『麒麟が来る』が、2019年1月に開始されました。その後、新型コロナウィルスの感染拡大があり、4月に緊急事態宣言が出され、テレビ業界も軒並みその影響を受け、大河ドラマもスケジュール通りに撮影することができず、放送半ばにして、しばらく『麒麟が来るまでお待ちください』というこれまでのシーンを振り返る放送や、撮影秘話などを報じる番組が2か月ほど続きました。その後、通常放送が再開されたときは、なんかホッとしたというか、失った「日常」を少しだけ取り戻せたような気分になったことを覚えています。その最終回が今、テレビで放送されています。それを見ながらこの記事を書いています。

天正10年6月2日(1582年)早朝

光秀の軍勢が本能寺を取り囲んだのは6月2日の早朝。圧倒的な包囲の中、防衛をしている、染谷将太さんが演じる織田信長が、「生きる」ために防衛し、「生きることを諦めて死に場所を決め火をつけさせる」シーンで、信長は、その時、本当はどんなことを考えていたのだろう、と想像して、いろんな思いが胸に迫ってきました。染谷さんの演じる信長は、今までに見てきたほかの俳優が演じた信長とは異なって見えました。始めのほうは、正直「あれ?なんか小振りだし、迫力足りないかな・・・?」とか思っていましたが、回を重ねるにつれ、「信長が、十兵衛とともに大きな世を作る」というストーリー建てにおいて、若々しい勢いとお互いへの信頼感があふれた関係性が演じられ、世の中の流れを変えていった人たちを、同じ時代で近くで見たら、こんな感じだったのかな、という印象を受けました。

ドラマの最終回のあと

好きで毎週楽しみにしていたドラマが最終回を迎えた時の、「来週からこの時間になってもこれまでのワクワクが味わえないこと」に対する不安な気持ちを、今ちょうど感じています。いわゆる「〇〇ロス」という気持ちなんですが、この気持ちも、三日坊主の私は、次の新しい刺激的な何かによって癒され、またその新しい何かに興味が移ろっていくのだと思います。でも、何かのタイミングでふと、「あぁ、あの時は楽しかったな」と思い出して、ドラマや映画だったら、動画のサブスクリプションサービスで見られないかな?と思って探してみることもあります。時は移ろい、人の気持ちも移ろう。きっと新しいワクワクがこの先も待っているに違いない、と思って明日を楽しみに感じています。